生まれが沖縄ということもあり、私の中の原風景が「海は青く、空は青く、緑はずっとみどりのままで」との思いがあります。新たに建築を行う時、その土地の環境に何を持って「償い」をするかを常に考えながら設計に取り組んでいきたいと思います。建物本来の精度、構造強度の検討は勿論のこと、住まう方のライフサイクルなどの変化にも十分配慮しつつ、環境に配慮した設計プランを考えていきたいと思います。
「ウサギ小屋」と揶揄されたかつての日本の住宅も、今ではそのような言葉すら忘れてしまうほどの高級マンション群や立派な戸建ても増え続けています。しかし本当に住宅の質は良くなったのでしょうか。豪華すぎて使いにくいキッチン、一見広く見せたいが為に削られた収納スペース、大容量ゆえにたまにしか使わない立派な浴槽付ユニットバス、部屋数は多いが使いにくい間取りなど。
生涯を暮らす「我が家」は買うものではなく、考え抜いて創っていくものだと思います。特に子育て終了後のご夫婦、リタイヤ後の方、これまで社会と闘ってきた大人の方たちには既成概念に囚われずに、ご自分なりの「我が家」を手に入れ、本当の意味での質の高い住居に住まってほしいと思います。
建築の強度は勿論十分な設計が必要ですが、毎日の暮らしの中で起こる家族との関係性、部屋の配置計画や導線など、お隣との関係性や外部景色をどのように取り込むか取り込まないのか、家の内部で過ごすことが多くなってくる世代にとっては”今”が「我が家」を考えるチャンス。本来のインテリア計画と家の設計は、お仕着せではなく「我が家」らしく創っていってほしいと思います。
私の事務所のお施主様には、もう10年来のお付き合いの方々がいらっしゃいます。ライフスタイルの変化などで、建て替えや増改築、ミニリフォームなど、以前と同じ空間でも3〜5回もリフォームなさり、その都度のデザインを楽しんでいらっしゃいます。
製作をする工務店や建設会社も20年来のお付き合いの会社が多いので、お施主様も安心してまた次のプランをご相談にいらっしゃるケースが見受けられます。
「我が家」らしい家をご一緒に考えてみませんか?
時間、ご予算、敷地などいろいろな制約のある中で何を優先順位にして一番素敵な我が家を創っていくのか・・・
設計事務所は同じご予算でも家を”買う”ことをお勧めしません。同じ予算でもそれぞれのこだわりの個所にうまく配分をして一番パフォーマンスの高い家づくりを提案することが設計事務所の役割だと考えます。
悩む中で、きっと人生を楽しむ為の”素敵な家”が創れるのではないかと思います。
「我が家つくり」をご一緒に考えてみませんか?
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